サイバー攻撃~~IOTも深刻に

投稿者:nakajima 投稿日時:金, 2017-01-27 09:46

 「技術」というか、「市場」というか、当分はIoT、ビッグデータ、AIの3分野が注目すべきところだが、このところ、セキュリティ面からIoTについて心配する声が上がっている。警察庁の発表によると「防犯カメラ」や「ネットTV」など、インターネットに接続できる「家電製品」がサイバー攻撃の標的になってきた。昨年12月の攻撃件数は1月(昨年)に比べ7.4倍に急増したというから爆発的な増加である。
この計測は警察庁で設置した「ねっと観測装置」にしかけられた攻撃を集計したものだが、同装置で計測した数値は1アドレス当たり1日平均1692回というからすごいものである。相当に感度の良い装置かもしれない。一般に普及しているネットワーク家電は、セキュリティについて意識せずに開発された製品がほとんどだから、うっかりすると、たくさんのウイルスなどに感染している恐れがある。
IoTを語るときには便利さや効果が強調されるが、危険は背中合わせに存在する。しかも、攻撃を受けた結果の損害は、便利さや効用で得られる利益より、格段に大きいかもしれない。
受けている攻撃に種類は、家電の誤動作や停止、さらに最近急増しているランサムウェア(身代金要求攻撃)などである。もちろん、家電装置を乗っ取って別の機器を攻撃する「踏み台」にされる恐れもある。いずれにしろ、これまでサイバー攻撃など想定していなかったまま出荷されているモノが多く、攻撃には無防備、「まる裸」といってもよい。
個々の家庭、あるいは防犯カメラの場合は地域などの設置団体などが防御体制をとらなければいけないが、JASPA傘下のメンバーとしては、関係者に注意を促す活動をしてほしい。
それと企業の情報機器も見直してもらいたい。
特に通信機能をもつ複合事務機などは要注意である。新しい複合機は利用者がパスワードを入れないと稼働しないようになっているので、まずは安全と思って良いが、その機能がないと、複写したドキュメント情報などが記憶装置の中に残っていて、そのデータがインターネットを通じて抜き取られる、という被害を受けかねない。社内の機器がこうした古い機械でないことを確かめておかないといけない。インターネットに鉄鏃していることは、サイバー攻撃にさらされる危険があることをたえず思い起こして対策を心がけてほしい。